被災に備える 〜在宅避難編〜
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- 在宅避難
地震により電気、ガス、水道が停止してしまえば、普段通りの生活はまるでできなくなってしまいます。また、物流が滞ってしまえば、あっという間にモノが不足してしまいかねません。
被災後の生活は事前の備えが鍵を握っています。
ここでは在宅避難生活で必要となる、特に意識して準備すべきモノについて紹介いたします。
情報源
- 防災ラジオ
非常時には人々の心が不安定となることもあり、噂やデマが飛び交うこともあります。そうしたものに惑わされないように、普段にも増して信頼できる情報源から情報を入手することを心掛けましょう。
そのような情報源として、防災ラジオは必須アイテムと言っても過言ではありません。
防災ラジオには手回し発電機能が付いており、停電時でもラジオを視聴することができます。また、大抵の製品でライトが付属していて、被災時の必須アイテムである懐中電灯としても利用可能です。
加えて最近はスマートフォンの充電に使うことができるUSB端子や、携帯電話充電用のケーブルが付属している製品も多くあります。
防災ラジオは家庭に一つは常備すべきでしょう。
- モバイルバッテリー
携帯電話やスマートフォンはもはや生活必需品と言えるものですが、被災時には重要な情報源ともなります。
特にスマートフォンは消費電力が大きいため、いざという時に電池切れで使用できない。ということのないように予備のモバイルバッテリーを備えておきましょう。
照明
- LEDランタン
- マグネシウムライト
当たり前のように照明が利用できる環境に身を置いているとあまり気に留めることはありませんが、「明かり」はこの上なく重要です。
停電で街灯も消え、外から光が入って来ない状況となると、家屋のなかはほぼ暗闇となります。こうした状態下では、あらゆる活動が大きな制約を受けてしまい、トイレに行くことさえままなりません。
したがって、緊急時に使用できる照明を必ず常備しましょう。
前述の防災ラジオも照明として利用できますが、明るさや継続性の観点から別途照明を用意することをおすすめします。
家屋内で使用するのであれば、LEDランタンが良いでしょう。
バッテリーを利用した照明の場合、定期的に充電しておかないと、いざという時に使用できない。ということになりかねません。
そうした心配のない災害用照明として「マグネシウムライト」というものが存在します。
マグネシウムライトは水に漬けることで発光するライトで、性能を維持したまま10年程度保存が可能な製品です。
マグネシウムライトは手頃ながら頼れる照明なので1つか2つ手元に置いておいても損はありません。
食事
- レトルト/インスタント食品
- 缶詰
- ペットボトル入りの水
当然のことですが食品は時間の経過とともに劣化していき、最終的には口にできなくなってしまいます。
備えとしての食料、飲料水は長期保存が可能な防災用食品も良いですが、ローリングストック法での備蓄がおすすめです。
ローリングストック法とは、保存の効くものを少し多めに購入、備蓄とし、日常的に消費しつつ備蓄量をコントロールする方法です。
例えば、インスタント食品、ミネラルウォーターをダンボール単位で2箱ずつ購入後、1箱消費する度に改めて1箱購入し直す。ということを繰り返します。
最近のレトルト食品、インスタント食品は以前と比べて味も良くなっており、バリエーションも広くなっているので、毎回異なる製品を試してみるなど、楽しみながら備蓄していくと良いかもしれません。
- カセットコンロ
- ガスボンベ
電気とガスが止まってしまえば、料理はもちろん、インスタント食品、レトルト食品を温めることもできません。
カセットコンロとガスボンベがあれば、被災時にも温かい食べ物を食べることができ、精神的にもかなり助けとなります。
ガスボンベも前述したローリングストック法で備蓄するとよいでしょう。
- アメなどの甘味
被災後の慣れない環境下でのストレスや不安感をやわらげる意味で、手軽に口にできる甘いものがあると意外に助けとなります。
アメや羊羹は常温でも長期保存が効きますのでおすすめです。
断水対策
- 給水タンク
被災経験がなくても、水道が使用不能となり給水車に水を求める光景をテレビなどで見たことがある方も多いことでしょう。
水道が使用できない状況下では、給水所や給水車から水を運ぶ必要がありますが、給水にはそれ専用に販売されている給水タンクが便利です。給水タンクは普段使うものではないので、場所を取らない袋状のものや折りたたみタイプがよいでしょう。
- 食品用ラップ
給水タンクで水を運ぶにしろ、運搬することができる量は限られますので、水はかなり節約しながら使わざるを得ません。
そうした場合、食事の際には食器に食品用ラップを敷いてから盛り付けて、食事後は食品用ラップを捨てることで食器洗い用の水を節約することができます。
食品用ラップは普段使いするものなので、備えとしてにあえて購入する必要はありませんが、普段置いている予備を気持ち多めにストックするように意識しましょう。
- 体ふきシート
- 歯磨きシート
- ドライシャンプー
断水してしまうと飲み物がなくなるばかりか、洗濯や歯磨き、身体を洗うことも満足にできなくなってしまいます。
被災時にはただでさえ不慣れな環境下で心身ともに負荷が掛かりがちであることに加えて、そのような状態が続けば不衛生であるばかりかストレスの温床となり、少なからず体調に悪影響を与えることは想像に難くありません。
防災用の歯磨きや身体を拭うためのシート、水を使わないシャンプーなどが販売されていますので、一揃手元に置いておきましょう。
- 簡易トイレ
断水してしまうとトイレ使用後に水で流すことができません。また、下水道も使用不能な状態である可能性もあります。
そうした場合の備えとして、簡易トイレと言うものがあります。
トイレは衛生や匂いに直結する深刻な問題です。簡易トイレには凝固剤、防臭効果のある袋が付属しており、使用回数に制限があるなど一時的な回避策ではあるものの、そうした問題をクリアできます。