被災に備える 〜車中避難編〜
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- 自動車
- 車中泊
自宅が倒壊したり、あるいはその危険性があり、生活できなくなってしまった。などの理由で自宅以外の場所で避難生活をせまられた場合、公的な避難所や宿泊施設ではなく、自動車を仮の住まいとするという選択肢もあります。
車中泊という言葉があるように、備えさえあれば自動車での避難生活は公的なそれよりもプライバシーを確保しやすく、空調や電気もそれなりに自由に利用できる分快適です。
ここでは被災時に自動車を活用するための備えを紹介します。
プライバシーの確保
- サンシェード/カーテン
四方ガラス張りである自動車はそのままでは外から丸見えですので、プライバシーや防犯上の観点からも、また、快適な睡眠を取るためにもサンシェードやカーテンはマストアイテムといえるでしょう。
車中泊を趣味にするのでなく、単に被災への備えとして購入するのであれば、必要なときにのみ簡単に取り付けることができ、コンパクトなものを車内に備えておくとよいでしょう。
睡眠
- アイマスク
- 耳栓
車中泊をする場合は、避難用に用意された駐車場、近くにトイレのある場所、いずれにしても防犯上の観点からある程度人目のある場所を選んで駐車すべきです。
近くに他人がいる以上当然明かりや物音があるので、気になる方はアイマスクと耳栓を準備しておきましょう。
- 車中泊用マット
試してみれば分かりますが、座席を倒して平らな場所を確保したとしても、硬さや微妙な凹凸のためにそのままだと意外に眠り辛いものです。
通常の敷布団でもこと足りないことはないですが、車中泊用のマットを使うと快適さが一段異なります。
- 寝袋
冬場、エアコンを切った車内はあっという間に冷え込みますので、寝具は隙間のない寝袋が最適です。
寝袋というとエジプトの棺のような形を思い浮かべてしまいますが、これはマミー型と呼ばれており他に封筒型と呼ばれるものもあります。一般的に後者の封筒型が布団に近く、馴染みやすいかと思います。
スマートフォンアクセサリ
- USBケーブル
- モバイルバッテリー
もはや生活必需品と称しても差し支えないスマートフォンは、被災時に情報源や連絡手段としてより一層重要なツールとなりえます。
最近の自動車のほとんどは電源プラグ、USBポートが標準装備、またはオプション装備として提供されています。自動車本体に見当たらないとしても、カーナビにUSBポートがあるのではないでしょうか。
自動車にはUSBケーブルを少なくとも1本は常備しておきましょう。
USB小物家電
- USB充電式LEDランタン
- USB扇風機
被災時には交通が麻痺したなどの理由でガソリンが手に入れにくい状態となる可能性があるので、ガソリンやバッテリーの消耗を抑えるにこしたことはありません。
そうした状況下で役に立つアイテムが、モバイルバッテリーとUSB小物家電の組み合わせです。
USBライトとモバイルバッテリーを組み合わせれば、明かりのために自動車のバッテリーを使用せずに済みます。また、小回りが効き、必要な場所だけを照らすことができるので、同乗者に配慮しながら使用することもできます。
特にランタンタイプは証明として使い勝手がよいのでおすすめです。
また、暑い時期にとても有用なアイテムがUSB扇風機です。
自動車にはエアコンがあるといってもガソリンやバッテリーのことを考えると、付けっぱなしというわけにはいきません。
USB扇風機は消費電力が小さいので、モノによってはモバイルバッテリーを動力源として一日中使用し続けることが可能で、特に厳しい暑さが残る季節でない限りは、USB扇風機でやり過ごせるのではないでしょうか。
- ソーラーチャージャー(太陽光発電機)
ソーラーチャージャーがあれば、自動車のバッテリーを使用することなくスマートフォンやモバイルバッテリーに充電することが可能になります。
申し訳程度に発電パネルが貼り付けられたモバイルバッテリーもありますが、こうしたタイプは基本的に発電能力が低いのでおすすめできません。購入するのであれば発電能力が高い折りたたみタイプをおすすめします。
その他
- フックロープ
人間が生きている限り服は汚れるので洗濯が必要です。
洗濯物は干す必要がありますが、物干し竿はロープで代替可能です。
特に下着類など人目を避けたいものは自動車内で干すことごできますが、その際、長さが調節できるフックロープが便利です。
- 結露取り
寒い季節に車中泊をすると、身体からでた汗で窓ガラスがかなり結露します。
特に必須ではありませんが、結露取りはあると便利です。
- 虫除け
- 網戸(防虫ネット)
特に夏は虫対策が必須です。
窓を開ける場合は自動車用の網戸で覆って虫が入らないようにします。
さらに車内には虫除け剤やスプレーの使用をおすすめしますが、一般的な虫除け剤は成分が強すぎて狭い自動車内での使用には適さない可能性があります。使用上の注意をよく確認しましょう。